介護保険制度を中心とする行政情報、各地の市民活動団体の活動などを紹介しながら、みなさんとともに「市民福祉」を考えていくサイトです。

BF049 『どうせ、あちらへは手ぶらで行く』
 最愛の妻を想うエッセイ集『そうか、もう君はいないのか』(新潮文庫)を遺した作家は長年、『文化手帳』に短い日記やメモを残していた。 本書は娘がまとめた作家が71歳(1998年)から79歳(2006年)まで9年間の記録だ。 永井荷風の『断腸亭日乗』など著名作家は、死後に読まれることを意識して日記を書く。だが、本書はまったくのプライベートなメモといっていい。  1999年9月までは、妻・容子と仲むつま...
BF048 『紅梅』
 東日本大震災で注目された『三陸海岸大津波』の著者・吉村昭は、2006年に膵臓がんで亡くなった。点滴の管を自らはずした壮絶な最後だったとの報道が記憶に残る。  著者は吉村の妻であり、小説家として創作上のライバルでもあった。 本書は小説の形を取っているが、夫妻の闘病の日々を描き、ルポルタージュに近い印象を抱かせる。  文学者として著名な夫婦は、執筆のほか講演などもあり、それぞれに多忙だ。そうした日常...
BF047 『介護漫才 筋ジストロフィー青年と新人ヘルパーの7年間』
 著者は10歳のときに筋ジストロフィーと診断され、14歳から自力歩行不能となった。しかし、大学卒業後、単身渡米し、大学院を修めるとともに、ジョイスティック車でアメリカ一周を敢行。現在は、障がい者の音楽コンテスト「ゴールドコンサート」を主催しながら、執筆活動などを続けている。 本書は2006年、新人ヘルパー・上島亜由美さんを採用してから、著者と交わした会話を連載したブログをまとめたもの。 ふたりの「...
BF046 『宅老所よりあいの仕事 生と死をつなぐケア』
 福岡市の「宅老所よりあい」は、お寺の茶室からスタートした。20年がたった今、宅老所のほか、認知症デイサービス、グループホームなども運営している。 本書は「よりあい」が利用者に最期まで寄りそった事例を紹介しながら、「自然な老いの先にある死」への取り組みを教えてくれる。 誤嚥性肺炎で入退院を繰り返すノブヲさんは、四六時中の点滴で体中に水がたまった。「よりあい」に連れて帰りたいと主治医や婦長にかけあっ...
BF045 『月夜にランタン』
 戦後私小説は男性作家の「望まない妊娠」との遭遇がテーマ、と喝破したビュー作『妊娠小説』(ちくま文庫)以来、歯切れのよい書評を続けてきた文芸評論家の一冊。 本書では2006~2010年にかけて、政治から冤罪、検察、官僚、アメリカ大統領選、歴史認識から若者論、団塊論など世代もの、渡辺淳一に「品格」シリーズ、『蟹工船』ブーム、リーマンショック、日本地図帳、鉄道本と硬軟とりまぜた膨大なテーマで、新刊本を...
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